RTF形式のファイルを準TAD文書形式に変換するコンバータです。WindowsやLinux上のワープロデータの書式情報を極力保ったまま、文書を超漢字に移行するために作りました。
rtf2tad < input.rtf > output.tad
※ うまくいかない場合は、他のワープロソフトで保存し直すと、ある程度まともになる可能性が高いです。(ワードパッドの機能にはほぼ対応しているはずです。)
※ 一太郎のRTFは最適化処理を施さないとかなり生成されるTAD文書が重くなってしまいます。そのうち対応する予定ですが、それまではMS-WordなどでRTFを保存し直すなどしてとりあえず対応してください。 → version 3.0で改善されました。
現在、多くのワープロソフトが対応しているファイル形式にRTF(Rich Text Format)というものがあります。一太郎やMicrosoft Wordなどはもちろん、ほかの比較的マイナーな部類に入るソフトでも対応している、結構有名な形式です。
現在、WindowsやLinux等の文書を超漢字に持ってくる場合、「ファイル変換」小物等を用いることになるのですが、これでは残念ながら書式情報が崩れてしまいます。せっかくTADという、書式情報付きのフォーマットをBTRONで標準サポートしているのですから、完璧な形ではなくとも、それなりに形を整えて持ってきたい、という思いのもと、作ってみたのがrtf2tadです。
HTML形式のファイルを基本ブラウザ(bbb)で保存すればよいのでは、という意見も出てきそうですが、それには少し問題があります。一番問題なのは、ワープロの文書が変換できないことです。普通の場合、Wordなどで保存したHTMLファイルはCSSを含んでしまいますが、bbbはCSSに対応していません。そのため、実質的には実用になりません。
かなり雑に作成したので、結構問題は散在していますし、完成度は低いです。また、基本的にWindowsに標準でついてくる「ワードパッド」の文書が変換出来るレベルに作ろうと考えたので、それ以外の機能はかなりひどいです。
何か気づいた点などあれば、作者に連絡すると修正するかもしれません。もしよろしければ、連絡頂けるとうれしいです。
GNU LGPLです。
普通にmake
を実行してください。
make test
を実行すると、rtftest.rtfをtest.tadに変換・出力するので、test.tadを超漢字側に持っていくことで、とりあえず実験できます。
私は以下の環境を使った、というだけで、必ずしも以下のようなものでなくても大丈夫だと思います。
cygwinなしでMinGWだけでもおそらく大丈夫だと思います。また、Visual-C++でもたぶん問題なく動くのではないかと思います。そんなに変な関数などは使っていないはずですので。
Linux等に移植する際は、mbstring.h系の関数に気をつけてください。一番手っ取り早いのは、cygwin上でクロスコンパイルすることだと思います。(おそらくLinux上などでRTFを使う人も少ないでしょうけれど。)
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