btm2tad説明書
Written by Yashiro Takeshi <yashiromann@gmail.com>
btm2tadとは?
BTMemoで作った文書を、リンクを保ったまま準TAD(BTRON)文書に変換するコンバータです。
BTMemoの登場により、Windows上で実身/仮身の文書をBTRON上と似た操作感で扱えるようになりましたが、それをお手軽に超漢字に持ってこれるように、との願いをこめて作りました。
使い方
コンバートされるBTMemoファイルの条件
まず、BTMemo側のファイル群ですが、以下の要件を満たしていることが必須です。特に一つ目がもっとも重要です。
- 超漢字側に移動したときに、ファイル名がそれぞれ互いに異なっていること。
- ファイル名が途中で切れてしまっても、btm2tadの観点からは問題なしです。例えば"
リンクセグメントの描画属性.btm
"は、超漢字側に移動すると"リンクセグメントの描画属性.bt
"のように、実身名の長さ制限により'm
'が欠落してしまいますが、全く気にしなくて大丈夫です。
- ファイル名部分が異なってさえすれば、絶対パス・相対パスなども問題となりません。
- BTMemo仕様のファイル(*.btm)のみの集まりであること。
- リンク切れはしていても変換が異常終了したりはしない(空ファイルが作られるだけ)ので、とりあえず変換前には削除しておいてください。
- BTMemo version 1.11以下であること。それ以上については動作保証しません。
BTMemo→TAD変換の方法
わかりにくくてすみません。誰かもっとわかりやすく書いてくれるとうれしいです。
- Windows側で、一つのフォルダ内に変換したいBTMemoファイルをまとめておいてください。(BTMemoファイル以外の余計なファイルやフォルダは除外しておいてください。)
- 超漢字側には新しいキャビネットを作成し、開いておいてください。
- それでは、超漢字側にそれらのファイルを移動しましょう。(以下はフロッピーディスクを使った場合を想定して説明します。)
- 超漢字マシンにフロッピーディスクを挿入し、ファイル変換を開いてください。
- 1.のBTMemoファイルをまとめたフォルダに移動してください。
CTRL+A
を押し、全てのファイルを選択してください。
- 2.で作っておいたフォルダまでDrag&Dropしてください。
- 変換方法に「無変換(基本)」を選び、「一括変換」を押してください。
- 移動が終わったら、コピー先のキャビネットを保存し、閉じてください。
- BTMemoファイルの入ったキャビネットにbtm2tadの付箋を貼り付けて、btm2tadを実行してください。
- 処理が終わったら、適当なキャビネットでメニューを開き、「編集」>「トレーから移動」を実行してください。(このとき、キャビネット内での仮身の選択は解除しておいてください。)
- ここで、必ず「編集」>「トレーから移動」を用いてトレーから取り出してください。トレー小物で開くと、現状ではエラーが発生します。
- できあがり! 必要なものだけ取り出して、不要なものは適当に削除してしまってください。
現状としての問題点・今後修正されるべき点
- トレーマネージャを開くとなぜかエラーが出る。 (理由は分かっていて直したいけれど、ちょっと大変です…。)
- 画像セグメントを実装しよう! (作者の欲しい機能ではないのですが。)
- 文字や仮身のサイズがいい加減…。どうしよう…。
- プログレス・バー付きのウィンドウなどの表示が欲しいところ。 (面倒…)
- BTMemo以外のファイルへのリンクへの対応。
- やはり逆コンバータも欲しいですね。
and much more ....
ライセンス
GNU GPLとします。
コンパイルの仕方
環境として、bv-gsdk(B-right/V R4対応)が必要です。他のツールは不要です。
$BD/appl/
内で展開(tar xvzf
)し、$BD/appl/btm2tad/pcat/
の中でmake
を実行してください。
最後にお願い
ご要望・ご感想等ありましたら、どうか遠慮無く私(yashiromann@gmail.com)までご連絡下さい。ダメだしも含めて、なるだけ多くのフィードバックをいただければうれしいです。
あと、私はドキュメンテーションを書くのがきわめて下手なので、誰かもっと良いものを書いて頂けるとかなりうれしいです。HTMLでWeb上に公開されている場合はここからリンクを張らせて頂きますので、ぜひ私までお知らせ下さい。
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Last modified: Sun Oct 3 16:40:30 2010