はじめに

この文章は、青空文庫変換を作成した経験をもとに、超漢字上で実身の内容を読んだり書いたりするプログラムを作成する方法について実践的に解説するものです。これを読んで、TADを扱う方法について多くの人が理解し、有益なアプリケーションを作るための手助けになればと思います。

読者にはC言語でのプログラミングができることを前提にしています。高度な知識は必要ありませんが、C言語そのものの解説はしません。また、できればソースコードはコンパイルして実行していただきたいと思います。人間実際に体験しないと分からないことがありますから。従って超漢字を使っていることが当然前提になります。超漢字の開発環境ではCとC++が使えます。ライブラリが呼び出せればJavaでもGuileでもO'CamlでもHaskellでも何でも使えると思いますが、ここではCを使います。C++は腐れ言語なので使いません。Cが腐れていないかというとそういうわけではありませんが、程度の問題です。

開発環境としてはクロス開発環境を前提にしています。これは、私がDebian GNU/Linux上でEmacsを用いてプログラム開発をしているからです。所有する計算機が二台以上あればよいのですが、一台しかない方にはとても面倒になると思います。その場合はご容赦下さい。セルフ開発環境は私は試しておらず、またどう考えても不便にしか思えないので。

何か間違い、疑問質問などがございましたら、ご遠慮なくお気軽にご連絡下さい。


Tamakoshi Hiroki
Last modified: Tue Mar 22 16:36:21 2005